Chips & Truths No spin. Just the math.
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自己排除・アクセス制限の考え方

自分の意志だけで止まりにくい時に使う、入場制限、投票利用停止、利用制限、ブロックツールの考え方をまとめたガイドです。

自己排除という言葉は、日本語では少し硬く聞こえます。

簡単に言えば、「次に行きたくなった時の自分を信用しすぎないために、先に入口を狭くしておく」ことです。自分で決める休止だけでは足りない時に、施設、事業者、サイト、アプリ、家族、相談先、ブロック機能などを使って、賭け事に近づきにくくします。

大事なのは、自己排除を恥ずかしいものとして見ないことです。これは罰ではありません。熱くなった時の自分を、冷静な時の自分が守るための道具です。

日本では、賭け事の種類によって仕組みが違います。公営競技では入場制限や電話・インターネット投票の利用停止があり、JRAや地方競馬などもそれぞれ案内を出しています。オンラインや海外サイト、旅行先のカジノでは、別の手続きやブロックツールが必要になることがあります。

自己排除でできること

自己排除は、気持ちを消す魔法ではありません。けれど、衝動が出た時に「すぐ賭けられる」状態を変えることはできます。

仕組み目的
入場制限競馬場、場外発売所などへの入場を制限する。
電話・インターネット投票の利用停止公営競技のオンライン・電話投票を使いにくくする。
購入上限額の設定使える金額に上限を置く。
アカウント閉鎖・利用停止特定のサイトやアプリを使えなくする。
ブロックソフトギャンブルサイトへのアクセスを減らす。
家族との金銭ルール現金、カード、口座へのアクセスを見直す。

ギャンブル依存症予防回復支援センターのアクセス制限制度の解説では、公営競技に関する入場規制・制限、電話・インターネット投票の利用停止、限度額設定がまとめられています。

いつ検討するか

自己排除は、何もかも失ってから使うものではありません。むしろ、まだ戻せるものが残っている時に使う方が意味があります。

サインなぜ検討した方がよいか
上限を何度も破っている自分だけのルールでは足りない可能性がある。
負けを取り戻しに行く次の賭けが娯楽ではなく回収作業になっている。
借金やクレジットを使った損失が生活の外へ広がっている。
隠し事が増えた秘密が次の賭けを守ってしまう。
やめる約束を繰り返し破った意志よりアクセスの方が強くなっている。
家族が生活費を心配している本人だけの問題ではなくなっている。
賭けた後に強い後悔や絶望がある心身の安全を優先する必要がある。

「今回は本気でやめる」と思っても、給料日、飲酒後、深夜、負けた翌日、ストレスの強い日には気持ちが変わることがあります。自己排除は、その変わった瞬間に備えるものです。

日本の公営競技で使える制限

公営競技では、本人や家族の申請によるアクセス制限が案内されています。内容は競技や事業者によって異なるため、必ず各公式ページで確認してください。

種類
競馬場・場外施設への入場制限本人または家族からの申請で、入場制限を検討・実施する制度。
電話・インターネット投票の利用停止投票サイトや電話投票を使えないようにする制度。
購入上限額の設定事前に買える金額の上限を置く制度。

JRAのギャンブル等依存症対策ページでは、相談先、セルフチェック、競馬場・ウインズへの入場制限、電話・インターネット投票の利用停止、購入上限額設定が案内されています。地方競馬全国協会ものめり込みに不安のある方へのページで、相談先や入場制限について案内しています。

消費者庁のページにも、競技施行者・事業者によるアクセス制限の取組が紹介されています。

家族申請は「罰」ではなく生活を守る線

本人が自分で制限を申し込める場合もありますが、家族から申請できる制度もあります。これは簡単な話ではありません。本人の反発もあり得ますし、家族側にも不安があります。

それでも、生活費が使われている、借金が増えている、家族への嘘が続いている場合、家族だけで説得を続けるより、制度や相談先を使った方が安全なことがあります。

JRAのご家族による入場制限申請の案内では、医師による診断がある場合や、勝馬投票券の購入金額が家計に重要な影響を及ぼしていると判断される場合などが説明されています。実際に使うかどうかは、家族だけで決め込まず、相談機関にも話してから進める方がよいでしょう。

カバー範囲を勘違いしない

自己排除でよくある失敗は、「全部止めたつもり」になることです。

制限したものまだ残る可能性があるもの
ひとつのサイト別のサイト、海外サイト、別名義のアクセス
ひとつの競技他の公営競技、パチンコ・スロット、宝くじ
入場制限インターネット投票、アプリ、友人経由の購入
アプリ削除ブラウザ、別端末、再インストール
カードを置く口座振込、後払い、借入

一つの入口を閉じても、他の入口が開いていれば、衝動が強い時にそちらへ回ることがあります。だから、自己排除は単独ではなく、金銭管理、時間管理、相談、記録と組み合わせます。

ブロックツールも使える

オンラインや海外サイトへのアクセスが問題になっている場合、ブロックソフトや端末側の制限が役に立つことがあります。

Gambling Therapy の日本語ページには、ギャンブルの問題に関する情報や支援への導線があります。ブロックは完全ではありませんが、深夜や衝動時の「すぐ開ける」を減らすだけでも意味があります。

ただし、ブロックツールは治療ではありません。借金、家族関係、気分の落ち込み、仕事への影響があるなら、相談先も同時に使ってください。

申し込む前に確認すること

制限をかける前に、次の点を確認します。

確認すること理由
どの施設・サイト・サービスを止められるかカバー範囲を誤解しないため。
期間はどれくらいか途中解除できない場合がある。
家族申請の条件書類や診断、家計への影響説明が必要な場合がある。
既存の残高や未精算金口座閉鎖や利用停止前に確認する。
個人情報の扱い申請に必要な情報を理解する。
相談先との併用制限後の空白時間を支えるため。

自己排除は、申し込んだ瞬間にすべて解決するものではありません。むしろ、その後に空いた時間と不安にどう向き合うかが大事です。

制限のあとに必要なこと

入口を閉じたら、次は生活側を整えます。

  • 給料日の使い道を先に決める
  • 借金や支払いを紙に書き出す
  • 家族に「今いくら危ないのか」を共有する
  • 夜の時間に別の予定を入れる
  • スマホの決済、カード、口座の使い方を変える
  • 相談機関につながる

ギャンブル依存症予防回復支援センターのサポートコールは、24時間・年中無休の無料相談として案内されています。厚生労働省の依存症に関するページからも、地域の相談先を探す考え方が確認できます。

自己排除は負けではない

自己排除を使うのは、「自分はだめだ」と認めることではありません。

むしろ、自分の危ない時間帯、弱い場面、繰り返してしまう流れを知っているからこそ使う対策です。熱くなった時に正しい判断ができないなら、熱くなる前に判断を済ませておけばいい。

次に賭けるかどうかで迷っているなら、まず入口を遠くしてください。

その一歩は、かなり現実的な回復の始まりになります。

Play smart. Gambling involves real financial risk. If the game stops being entertainment, it's time to stop playing.